行政との提携事例
街づくりから介在して
実現させた医療モール
荒地からの挑戦
昭和40年以降、袋井駅周辺の区画整理の要望が出ていましたが、なかなか前に進まず、話が出ては消えを繰り返していました。その後平成17年に浅羽町と袋井市が合併し、本格的に区画整理への着手が始まりました。そんな中、袋井市民病院が隣市の公立病院と廃合して移転したこともあり、民間の力を借りて、メディカル地区を作りたいという要望が立ち上がりました。そこで既に市内に医療モールを展開していたこともあり、当社に白羽の矢が立ち、引き受けさせて頂くことになりました。当社としてもかねてから強い想いのあった地域医療への貢献を実現すべく、市と二人三脚で開発に携わることになりました。
当初は、草が生い茂った何もない広大な荒地。お誘いした医師に「こんなところに病院を作って本当に人が来るのか?」と不安な気持ちを抱かせてしまうほど、一帯は何もなく、開業しても患者さんが集まるイメージが全くありませんでした。しかし、「袋井市の駅からも近く、市の医療を支える大切な拠点になる」と丁寧に説明し、整形外科、循環器内科、心療内科、腎・泌尿器科の医院の皆さまに開局して頂けることになりました。
医療モールの付近には、保育園やサービス付き高齢者住宅が立ち並んでおります。また、メディカル地区が完成したことにより、商業地区の開発も加速し、大手コーヒーチェーンやスーパー、100円ショップやホームセンター、池がある遊歩道などが続々と完成しました。あらゆる科が集まる医療モールとしてだけでなく、買い物にも立ち寄ることができるなど、さらなる利便性の向上により市民の皆さまの住みやすい街づくりに貢献することができました。
今日では作って終わりとせず、地域の皆様の健康ハブステーションとしてあり続けられるよう、医大の教授による講演会や管理栄養士による健康相談会を実施しています。また、薬局を身近に感じてもらえるように子ども薬剤師体験会を主催するなど、幅広い年代の市民の皆様に向けた取り組みを行っています。